内湯と外湯
温泉宿とは、付属のお風呂に入ることを目的とした宿泊施設のことです。通常は、温泉宿と言えば温泉をお風呂に引いていることが多いのですが、厳密には温泉ではなく普通のお湯をお風呂に張っている場合もあります。日本人は昔から温泉が好きだったようで、だいたい温泉地には宿泊施設が存在していました。江戸時代までは現代のように内湯(宿の中にお風呂がついていること)ではなく、自分の泊っている宿から共同浴場に向かう外湯が多かったようです。 温泉宿といえば、宿の中にお風呂があるのは当然と考える人も多いのですが、実際に宿泊施設が内湯浴場を設置するようになったのは昭和40年代以降のことなのです。それまでは、かなり豊富な湯量を誇る別府や草津、箱根などを除いたほとんどの施設で、内湯を持つことは非常に珍しいことでした。今でも、昔のスタイルを固持して宿の中に内湯浴場をもたない地域(岡山県や山口県の一部など)もあります。 温泉宿の内湯浴場には、さまざまな種類があります。それぞれの宿は宿泊客獲得のためにいろいろなPRをしていて、とくに「○○に効能があります」という部分は強調されており、ほとんどの場合、見えるところに明確に記載がされています。また、温泉の温度(湯温)も宿によって違いがあり、草津温泉はとくに湯温が熱いことで知られています。「時間湯」と呼ばれ、常に42度以上を保っています。それに対してぬるめのお湯の温泉は「ぬる湯/持続湯 」と呼ばれ、37〜39度くらいの湯温が一般的です。このほか、「冷泉浴」という種類もあり、山梨県の増富温泉がとくに有名です。湯温に関しては個人の好みに大きく左右されますが、子どもと一緒に入る場合には熱すぎると大変ですので、あらかじめ宿泊する宿に問い合わせをしておくと安心です。また、加水しても良いかどうかも一緒に聞いておくと当日慌てずにすむでしょう。 温泉宿によっては、入浴法がたくさん用意されていることもあります。一般的に知名度が高いものだと打たせ湯や足湯、岩盤浴などがあります。打たせ湯はとくに大分県が有名です。足湯は外に設置されていることが多く、無料で利用できる場合がほとんどです。入浴料がかかったとしても500円以内で入れますので、気軽に入れて良いですね。岩盤浴は最近ダイエットブームで火がついて女性を中心に大人気ですが、もともとは秋田県の玉川温泉が本場です。岩盤浴をしたことがある方も、一度玉川を訪れてみてはいかがでしょうか。
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